DeNAが提供するタクシー配車アプリ「MOV」と日本交通ホールディングスが運営する「Japan Taxi」の統合が発表されましたね!
配車アプリを利用したことがある人ならわかると思いますが、正直国内ではアプリに対応したタクシーの台数が全然足りていません。
記事タイトルの「配車アプリMOVとJapan Taxi統合でタクシー不足は解消されるか」という問いに対する答えですが、「統合してもタクシー不足は続く」のではないかと思っています。
私はMOVもJapan Taxiも利用したことがありますが、どちらも必要な時にすぐにタクシーが捕まることは少ないです。
2つのアプリを併用しても捕まらないことはザラにあります。
対応エリアでも郊外に近いエリアだと特にそうですね。
ということで、MOVとJapan Taxiが統合してアプリがひとつにまとまったとしても、タクシー不足が解消されるかというと正直微妙な気がします。
そもそもアプリをインストールしても配車エリアにすらなっていない地域もありますしね。
日本は配車アプリ後進国です。
今は導入期なので、徐々に解消されていくとは思いますが、その時を気長に待つしかなさそうですね。
アプリ自体は使い勝手が良いので、タクシーの台数さえ増えてくれれば利用者は増えると思います。
タクシー配車アプリとは?
そもそもMOVやJapan Taxiが提供するタクシー配車アプリについて知らない方も多いと思います。
タクシー配車アプリは、①タクシーを呼ぶ ②目的地を指示する ③支払いをする この3つの工程をアプリ上で、まとめて行える画期的なサービスです。
極端な話、ドライバーとは一言も話さなくても、指定した場所まで迎えに来てくれるし、目的地にも連れて行ってくれます。
支払いは、QRコード決済等、キャッシュレスにも対応しているので現金も必要ありません。
タイミングにもよりますが、クーポンが発行されている時もあるので、料金も抑えられます。
タクシー配車アプリの問題点
理論上、タクシー配車アプリは非常に便利なサービスなのですが、日本での普及は進んでいません。
国内の普及率は2020年2月現在でわずか2%と言われています。
原因の一つは、そもそもほとんどの日本人がタクシー配車アプリを知らない、興味がないということもあります。
しかし、それよりも深刻なのはアプリ利用者数に対して圧倒的にタクシーの数が少ないことです。
私は以前、MOVを利用したことを記事にしました。
この記事が、GoogleやYahoo!でどのようなキーワードで検索されているのか調べるとおもしろい結果が出ました。
「MOV 近くに車両がありません」というキーワードからの流入が非常に多いのです。
って不満を持っている人が多いってことですね。
私としても、以前は
といった提案くらいしかできませんでした。
大して配車台数が多くないアプリが複数あって、イマイチ使えない
日本の配車アプリは残念ながら、現段階ではそれくらいのレベルです。
配車アプリ対応車両が少ないのはなぜ?
単に日本が遅れていると言ってしまえば、それまでですが、理由は他にもあると思います。
それは、タクシードライバーの高齢化です。
日本のタクシードライバーの平均年齢は60歳くらいです。
普通に考えてみて下さい。
街を歩いていて、スマホやキャッシュレス決済を使いこなせる高齢者の方どれくらいいますか?
これだけ国が政策としてキャッシュレスを推進しているのに、スーパーのレジに並んでいて、キャッシュレス決済をする高齢者の方は、ほとんど見たことがありません。
まれに、スマホの画面見せてスマートに会計を済ませる高齢の方がいますが、「スゲーな!」って思います。
話を戻すと、タクシーのドライバーはほとんど高齢者なのに、その人たちに配車アプリを使いこなせ!っていうのが、そもそも無理ゲーなんじゃね?って話です。
私が配車アプリを利用した時も、ドライバーの方は高齢者率が高いですが、配車アプリを使いこなす姿を見るとカッケーなと素直に尊敬します。
仕事とはいえ、高齢者の方がアプリを使いこなすのはハードルが高そうですよね。
配車アプリが普及しない原因の一つはドライバーの平均年齢が高いことも関係しているかもしれません。
まとめ
MOVとJapan Taxiが統合することで、配車対応のタクシーの数は増えます。
しかし、それだけでは需要に対して供給数が足りません。
配車サービス自体は、まだまだ導入期ということで、統合後もしばらくはタクシーが捕まりにくい状況が続くと思います。
ただし、タクシーの台数も対応エリアも徐々に拡大しているので、徐々にタクシー不足は解消されていくでしょう。