スリーパーとスワドルの違いは?月齢での使い分けと卒業のサイン

本記事はPRを含みます

「スリーパーとスワドル、何が違うの?」

「新生児にはどっちを買えばいいんだろう?」

どちらも赤ちゃんの寝るときに着せるもの、という説明までは同じなので、売り場でもネットでも見分けがつきにくいんですよね。

この記事では、形と目的の違い、使う時期の分かれ目、卒業のサイン、そして安全に使うために気をつけたいことまで順に整理していきます。

読み終わるころには、いまの月齢でどちらを用意すればいいかがはっきりしますよ。

目次

スリーパーとスワドルの違いをひと目で

スワドルに包まれた新生児とスリーパーを着た乳児を見比べる

ふたつの違いは、ひとことで言うと「包む」か「着せる」か

そして、使う時期がきれいに前後で分かれます。

まずは全体像を表で見てみましょう。

項目スワドル(おくるみ)スリーパー
体を包む・巻くベスト型・袖付き型を着せる
おもな目的モロー反射で目を覚ますのを防ぐ布団を蹴っても寝冷えしないようにする
使う時期新生児〜寝返りのきざしが出るまで寝返りのころ〜就学前まで
手足包み込む(脚は自由にする)手足は出したまま
卒業のサイン寝返りしそうな動きが出たらサイズが合わなくなったら
使える期間の長さ数か月と短い数年と長い

つまり、スワドルは新生児期だけの短期戦、スリーパーは長く続く定番という関係です。

どちらか一方を選ぶというより、時期でバトンタッチしていくイメージが近いですね。

ひとまず1枚だけ買うなら、使える期間が長い日本製のフリーススリーパーのようなスリーパーから揃えると無駄になりません。

スワドル(おくるみ)とは?新生児期に使う「包む」タイプ

スワドルで包まれて眠る新生児

スワドルは、赤ちゃんの体を布で包み込む寝かしつけ用のアイテムです。

おくるみを進化させたもの、と考えると分かりやすいと思います。

なぜ新生児期にだけ使われるのか、理由から見ていきましょう。

モロー反射で目を覚ますのを防ぐから新生児期に向く

生まれたばかりの赤ちゃんには、音や振動に反応して両手をビクッと広げる動きがあります。

これがモロー反射です。

やっと寝ついたのに自分の手の動きで起きてしまう、というのは新生児期あるあるですよね。

スワドルは上半身と手をやさしく包むことで、この動きで目が覚めるのを減らそうという道具です。

モロー反射自体は成長にともなって少しずつ弱まり、生後4か月ごろにかけて目立たなくなっていきます。

スワドルの出番が新生児期に集中しているのは、そもそも対象にしている反射が短い期間のものだから、というわけです。

手まで包むタイプと手が出せるタイプがある

スワドルは大きく2種類に分かれます。

  • 手まで包むタイプ:モロー反射を抑える力が強い。新生児期の最初に向く
  • 手が出せるタイプ:指しゃぶりや手を口に持っていく動きを妨げない。卒業前の移行に使いやすい

面ファスナーやファスナーで留めるタイプが主流で、布を自分で巻く必要がないものがほとんどです。

夜中の授乳やおむつ替えのたびに巻き直すのは大変なので、着脱のしやすさは実際かなり効いてきます。

メッシュやガーゼなど、季節に合わせて生地が選べるのも最近のスワドルの特徴です。

スリーパーとは?寝返り後も長く使える「着る」タイプ

ベスト型のスリーパーを着て眠る赤ちゃん

スリーパーは、パジャマの上から着せる「着る寝具」です。

包んで動きを止めるスワドルとは、目的そのものが違います。

こちらは動けることが前提の道具、と考えてください。

動きを妨げずに寝冷えを防ぐから長く使える

子どもは寝ている間によく動きます。

布団をはいでしまって、朝方に体が冷えている——これを防ぐのがスリーパーの役目です。

肩からお腹まわりをすっぽり覆うので、寝相が悪くても体幹があたたかいまま保てます。

手足は出したままなので、寝返りもハイハイも妨げません。

だから寝返りのころから就学前まで、数年にわたって使い続けられるんですね。

スリーパーの働きについてはスリーパーに効果はある?でくわしくまとめています。

ベスト型・袖付き型・2WAY型から選べる

形は大きく3つです。

  • ベスト型(袖なし):もっとも一般的。腕が自由で蒸れにくい
  • 袖付き型:肩や腕まで覆える。真冬向き
  • 2WAY型:袖の付け外しができる。季節をまたいで使える

着せ方は、前開き・横開き・足元スナップ付きなどさまざま。

寝ている赤ちゃんを起こさずに着替えさせたいなら、横開きやスナップの多いタイプが扱いやすいです。

素材はガーゼ・パイル・フリース・中わた入りがあり、季節と室温で選び分けます。

使う時期の違いは?新生児から就学前までの流れ

寝返りをしそうに体をひねる赤ちゃんとお役御免になったおくるみ

ここがいちばん迷うところだと思います。

ふたつは「どちらが優れているか」ではなく、時期で役割が入れ替わる関係です。

目安を表にしてみました。

時期使うものポイント
新生児〜生後2か月ごろスワドルモロー反射が強い時期
生後2〜4か月ごろスワドル→スリーパーへ移行寝返りのきざしが出たら切り替え
生後4か月〜1歳スリーパー1歳までは掛け布団を使わない
1歳〜就学前スリーパーサイズを買い替えながら継続

スワドルは寝返りのきざしが出たら卒業する

スワドルの卒業時期は、月齢よりも寝返りのきざしで判断します。

体を大きくひねる、横向きになろうとする、足で床を蹴って体を傾ける——こうした動きが出てきたら準備のサインです。

個人差はありますが、目安としては生後2〜4か月ごろに迎える子が多くなります。

包まれた状態でうつ伏せになってしまうと、自分で顔を上げて戻ることができません。

寝返りができるようになってからもスワドルを使い続けるのは避けたいところです。

迷ったら早めに卒業させるほうが安心。

手が出せるタイプをはさんでから完全に卒業する、という段階を踏むやり方もあります。

スリーパーは生後3〜4か月ごろから就学前まで使える

スリーパーは、寝返りが始まるころから本領を発揮します。

動きを妨げないので、卒業を急ぐ必要がありません。

サイズが合わなくなったら次のサイズへ、という買い替えだけで小学校に上がるころまで使えます。

新生児から使いたい場合はサイズ選びに注意が必要で、条件はスリーパーはいつから着せる?にまとめました。

卒業の見きわめ方はスリーパーはいつまで着る?もあわせてどうぞ。

スワドルを使うときに気をつけたいこと

股関節にやさしいおくるみの巻き方とNGな巻き方の対比

スワドルは寝かしつけを助けてくれる一方で、巻き方と使う期間に注意点があります。

公的な機関や学会が出している情報をもとに、3つにしぼって整理します。

怖がらせたいわけではなく、知っていれば避けられることばかりです。

脚は巻かずに自由に動かせるようにする

日本小児整形外科学会は、赤ちゃんの股関節について「赤ちゃんはO脚で、カエルのようにお股をM字に開いているのが正常」と説明しています。

そのうえでおくるみについて、「脚(あし)までグルグル巻きになると、股関節が伸びた悪い状態になってしまう」と注意を促しています。

推奨されているのは、上半身と手を巻いたあと、脚は巻かずにしっかり開く状態を確認するという方法です。

市販のスワドルにも、下半身がゆったりした袋状になっているものが多いのはこのためですね。

脚をまっすぐ伸ばしてきつく巻くのは避けてください

同学会は衣類についても、脚を真っすぐ伸ばそうとする扱いは股関節に良くないとしています。

寝返りをしたらすぐに使うのをやめる

前の見出しでも触れましたが、これはくり返しておきたい点です。

こども家庭庁は「1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう」と呼びかけています。

消費者庁の子どもの事故防止メールでも、「子どもがうつぶせで寝て、顔が柔らかい寝具に埋もれないよう、敷布団やマットレス等の寝具は硬めのものを使用しましょう」と案内されています。

包まれた状態では、うつ伏せになったときに腕で体を支えて顔を上げることができません。

だからこそ、寝返りのきざしが見えた時点で切り上げる、という判断が大切になります。

寝床のまわりはシンプルにしてあお向けで寝かせる

スワドルでもスリーパーでも、寝床そのものの整え方は共通です。

こども家庭庁は、掛け布団について「1歳になるまでは掛け布団は使わず、スリーパーなどの着るものや空調で寒さを調整すると安心です」と案内しています。

寝具についても「柔らかいクッションや傾斜のあるマットレスは避け、身体が沈まない硬めで平坦な布団やマットレスを使いましょう」という案内です。

消費者庁も、寝ている子どもの顔の近くに、口や鼻を覆ったり首に巻き付いたりする物を置かないよう呼びかけています。

あたたかさは着るもので、室温は空調で。

この分担を覚えておくと、寝具選びで迷いにくくなります。

わが家はスワドルを使いませんでした

ここまで書いておいて何ですが、わが家の話も正直に残しておきます。

じつは、スワドルは一度も使っていません。

そもそもスワドルという製品を知らなかった

上の子のときも下の子のときも、わが家はスワドルを使っていません。

理由は単純で、そういう製品があること自体を知らなかったから。

夜中に何度も起こされながら、そういうものだと思って新生児期を過ごしました。

いまになって調べると、あのころ試していたらどうだったかな、という気持ちはあります。

スリーパーと空調だけでも乗り切れた

代わりに使っていたのがスリーパーと、エアコンでの室温調整です。

布団を蹴とばしても体が冷えない状態はこれで保てましたし、結果としては困りませんでした。

スリーパーのほうは、1歳までは掛け布団を使わないという公的な推奨とも重なります。

先に揃えるならこちら、というのが実感です。

スワドルは必須のアイテムではない

スワドルは必ず用意しないといけないものではありません

合う子もいれば、包まれるのを嫌がる子もいます。

巻き直す手間が負担になるご家庭もあるでしょう。

「使わないと寝ない」と身構えるより、寝かしつけの選択肢のひとつ、くらいの距離感で見てもらえたらと思います。

新生児にはどっち?併用してもいい?

ここまでの内容をふまえて、買う前の疑問に答えていきます。

基本は時期で分ける、そのうえで併用も工夫しだいで可能、というかたちです。

新生児期はスワドル、寝返り後はスリーパーと役割で分ける

新生児期にモロー反射で困っているなら、スワドルが向いています。

寝返りが始まっているなら、迷わずスリーパーです。

どちらを先に買うか迷うなら、使える期間が長いスリーパーのほうが結果的に元が取れます。

スワドルは数か月で役目を終えるので、まずは1枚だけ試して様子を見るくらいがちょうどいい買い方です。

時間帯や季節で使い分ける併用もできる

併用そのものに問題はありません。

ただしスワドルの上からスリーパーを重ねるのは体温がこもりやすいので、同時に重ね着させる使い方は避けてください。

現実的なのは、夜の就寝時はスワドル、日中のお昼寝やリビングではスリーパー、といった時間帯での使い分けです。

卒業の移行期に、寝つきの悪い日だけスワドルに戻す、という使い方をする家庭もあります。

いずれの場合も、室温は20〜22度前後を目安に空調で整えるのが先。

着せるものを足して調整しようとすると、暑くなりすぎることがあります。

寝具の選び分けは毛布とブランケットの違いは?でも整理しているので、あわせて読んでみてください。

スリーパーの選び方とおすすめ5選

ここからは実際の選び方と、楽天で評価の高いスリーパーを見ていきます。

選ぶときに見るポイントは、素材・開き方・サイズ展開の3つです。

素材は季節と室温に合わせて選ぶ

素材で着心地も暖かさも変わります。

  • ガーゼ(6重ガーゼなど):通気性がよく汗を吸う。春夏〜オールシーズン向き
  • パイル・綿毛布:やわらかく肌ざわりがよい。春秋向き
  • フリース・マイクロファイバー:軽くてあたたかい。真冬向き
  • 中わた入り:もっとも保温力が高い。寒冷地や暖房を切る家庭向き

迷ったら、まずはオールシーズン使える6重ガーゼが扱いやすいです。

開き方は着替えのしやすさで選ぶ

前開き・横開き・足元スナップの3タイプがあります。

寝ている子を起こさずに着せたいなら、体を持ち上げずに留められる横開きが便利。

足元にスナップが付いているタイプは、はだけにくく、寝相が激しい子に向いています。

おむつ替えの回数が多い時期は、足元だけ開けられる形かどうかも見ておくと楽になります。

サイズは大きすぎないものを選ぶ

大きめを買って長く使いたくなりますが、ぶかぶかすぎると顔にかぶさるおそれがあるので気をつけたいところです。

とくに新生児から使う場合は、体に合ったサイズを選んでください。

50〜80cm、70〜100cm、90〜130cmといったサイズ展開が一般的で、2〜3年ごとの買い替えが目安になります。

楽天で評価の高いスリーパー5選

レビュー件数と評価をもとに、タイプが偏らないように選びました。

価格は執筆時点のもので、最新の価格や在庫はリンク先でご確認ください。

順位商品名価格特徴
1日本製のフリーススリーパー3,080円日本製のフリース。真冬向き
2ケラッタのイブル6重ガーゼスリーパー2,980円イブル生地の6重ガーゼ
3袖の付け外しができる2WAYスリーパー2,990円袖の付け外しができる2WAY
4袖付きの綿毛布スリーパー6,980円袖付きの綿毛布タイプ
5オールコットンの日本製スリーパー3,300円オールコットンで色数が多い

日本製のフリーススリーパー

日本製のフリーススリーパー

日本製のフリーススリーパーは、日本製のフリース素材スリーパーです。

軽くて保温力があるので、暖房を切って寝る冬の夜に向いています。

レビュー件数が2,000件を超えていて、定番として選ばれているのが分かります。

静電気が気になる季節は、洗うときに柔軟剤を使うと落ち着きますよ。

ケラッタのイブル6重ガーゼスリーパー

ケラッタのイブル6重ガーゼスリーパー

ケラッタのイブル6重ガーゼスリーパーは、イブル生地と6重ガーゼを組み合わせたスリーパーです。

通気性がよく汗を吸うので、季節を選ばず使えます。

新生児から使えるサイズ展開があるのも助かるところ。

洗うほどにやわらかくなるガーゼの性質も、赤ちゃんの肌には合っています。

袖の付け外しができる2WAYスリーパー

袖の付け外しができる2WAYスリーパー

袖の付け外しができる2WAYスリーパーは、袖ありと袖なしを切り替えられる6重ガーゼのスリーパーです。

春や秋のように、日によって寒暖差が大きい時期に重宝します。

綿100%で、洗い替えを揃えやすい価格帯なのもうれしいですね。

1枚で長く使いたい方に向いた形です。

袖付きの綿毛布スリーパー

袖付きの綿毛布スリーパー

袖付きの綿毛布スリーパーは、日本製の綿毛布を使った袖付きスリーパーです。

肩から腕まで覆えるので、朝方の冷え込みが強い地域でも安心して使えます。

綿素材なので、フリースが苦手な子にも試しやすいところ。

価格は少し高めですが、生地の厚みと縫製にその分が出ています。

オールコットンの日本製スリーパー

オールコットンの日本製スリーパー

オールコットンの日本製スリーパーは、オールコットンでつくられた日本製のスリーパーです。

色数が多く、きょうだいで色違いを揃えるといった選び方もできます。

肌に直接触れるものなので、素材にこだわりたい方に向いています。

出産祝いとして贈られることも多いタイプです。

スワドルも試したい方へ2選

新生児期のモロー反射で困っている場合は、スワドルも選択肢に入ります。

使う期間が短いので、まずは1枚だけ用意して様子を見るのがおすすめです。

順位商品名価格特徴
1手が出せるスワドル2,080円手が出せるタイプ。移行期にも使える
2スワドルアップ オリジナル5,700円ステージ分けがあるスワドルアップ

手が出せるスワドル

手が出せるスワドル

手が出せるスワドルは、手を出すかどうかを選べるスワドルです。

最初は包んで使い、卒業が近づいたら手を出す、という段階を踏めます。

通気性のよい生地で、下半身にはゆとりがある形です。

レビュー件数が非常に多く、実際に使っている家庭の数が分かります。

スワドルアップ オリジナル

スワドルアップ オリジナル

スワドルアップ オリジナルは、両手をバンザイの形で包むスワドルアップのオリジナルタイプです。

成長に合わせてステージ1・ステージ2と段階が用意されていて、卒業まで進めやすい設計になっています。

ファスナーで着脱でき、夜中のおむつ替えも下から開けられます。

価格は高めなので、まず1枚で合うかどうかを見てから買い足すのがよさそうです。

まとめ:月齢で選び分ければ迷わない

スワドルは「包む」もので、新生児期のモロー反射対策。

スリーパーは「着せる」もので、寝返り後から就学前までの寝冷え対策です。

使う時期が前後で分かれるので、どちらか一方を選ぶというより、順番にバトンタッチしていくと考えると迷いません。

最後に、安全に使うための3点をまとめておきます。

  • スワドルは脚を巻かず、自由に開ける状態にする
  • 寝返りのきざしが出たらスワドルは卒業する
  • 1歳までは掛け布団を使わず、スリーパーと空調で調整する

まず1枚買うなら、長く使えるスリーパーから。

そのうえで、寝かしつけに困っていればスワドルを足す、という順番がおすすめです。

参考文献