中国の武漢で発症したコロナウイルスの蔓延により、今や世界中で感染者、死者が増え続けています。
イタリアでは、薬局とスーパーを除くすべての店舗の閉鎖が発表されました。
コロナウイルスの感染を防ぐための厳格な手段であることはわかりますが
ビジネスマンはどうやって生計立てればいいの?
って話ですよね。
政府がある程度、収入を保証してくれたとしても一時的な措置にすぎません。
会社は売上がなくなれば潤沢な資金がない限り、すぐに倒産してしまいます。
日本では今のところ、店舗の営業規制はかかっていません。
それでも、観光客の激減により、ホテルやクルーズ船等、観光業を中心に倒産に追い込まれた企業が急増しています。
コロナショックによる株価大暴落が原因で、これから倒産の危機に瀕する企業は増え続けると考えられます。
倒産とまでいかなくても、景気が悪くなれば減給やリストラのリスクが高まります。
会社からの給料しか収入源がないサラリーマンは一刻も早い対策が不可欠です。
不況の中でサラリーマンが取るべき対策は大きく分けると2つだけです。
- 支出を減らす
- 収入の柱(給料以外の収入)を増やす
シンプルにまとめれば、それだけです。
どうすれば、支出を減らして収入を増やせるのか具体的に解説していきます。
サラリーマンが取るべき2つの対策
支出を減らす
不景気により収入が減ってしまえば、支出も減らさなければいけません。
収入が減っているのに支出額が変わらなければ家計が赤字になるリスクが高まります。
まずは、生活水準を下げる前に固定費の見直しをすべきです。
① ケータイ代を見直す
現在、docomo、au、ソフトバンクの3大キャリアを使っている場合は、格安SIMに切り替えることで通信費を大きく抑えることができます。
私は以前、大手キャリアのスマホを使っていましたが、その時の月額は毎月8,000円前後でした。
その後、3年前にワイモバイルに乗り換えて、1年目は月額1,980円、2年目は月額2,980円にまで抑えることができました。
現在は、楽天モバイルの格安SIMを利用しています。
楽天ダイヤモンド会員のため、1年目の月額は980円です。
大手キャリア時代の月額と比べるとその差は約7,000円になります。
7,000円×12ヶ月=年間84,000円の節約になります。
大手キャリアを契約している家族がいれば、人数に応じて更に2倍、3倍の金額が節約できます。
② ガス代、電気代の契約を見直す
2016年に電力自由化され2017年には都市ガスの自由化がはじまりました。
以降、電気代とガス代がセットでお得になるプランが各社から発表されています。
私は関西に住んでいるので、昔は電気は関西電力、ガスは大阪ガスと契約していました。
しかし、最近では関西電力や大阪ガスと契約しなくても、安くなるプランがたくさん出ています。
あるいは、電気代、ガス代を関西電力か大阪ガスのどちらかに統一するだけでも安くなります。
ガス代、電気代は各家庭によって使用量が異なるので、一概に年間でいくら安くなるとは言えませんが、一般的なご家庭でも年間で1万円前後は安く抑えられます。
③ 車の維持費を見直す
車は毎日乗っていますか?
車がないと生活できないレベルの環境であれば仕方がありません。
しかし、週末しか運転しない、いわゆる週末ドライバーや月に数回しか乗らないレベルであれば、維持費が無駄なので車を手放した方がいいです。
車を所有すると車の購入費以外にもガソリン代や車検代、自動車税など、さまざまな経費がかかります。
持家でなければ、駐車場代もかかりますよね。
私は、月1~月2くらいしか運転しないので車は持っていません。
車を運転するときはタイムズカーシェアで車を借りています。
私が車にかけるお金は月平均で3,000円前後です。
カーシェアであれば、ガソリン代も要らないので、かなり節約ができます。
④ 保険を見直す
無駄な保険入っていませんか?
保険は人生で2番目に高い買いものと言われています。
目に見えない商品なので、意外とわかっていない人が多いですが、知らず知らずのうちに多額の保険料を支払っている家庭が多いです。
住宅費の次に高い買い物が保険なわけですが、日本人の場合、大多数の人が内容をよく理解しないままテキトーに保険に入っています。
付き合いで買ってみたり、生保レディの言葉巧みな勧誘にだまされて無駄な保険に加入しているケースが後を絶ちません。
かんぽ生命の不適切販売が問題になりましたが、あれは情報弱者の消費者をだました典型的な例です。
元国有の会社だから安全とか、有名な保険会社と契約すれば安心とかいう保証はありません。
複数社の保険を見比べて、賢い保険選びをすれば保険料は下げることができます。
とはいえ、専門的な知識がいるので独学するには難しいです。
そういうときはFP(ファイナンシャルプランナー)へ相談することをおすすめします。
保険見直しラボや保険コネクトといった保険の見直しの専門業者からFPを派遣し、無料相談することができます。
FPに相談するメリットは、特定の保険会社だけでなく、複数の保険会社の中から最適なプランを提案してくれる点です。
保険の内容はほとんど変わらないのに保険料は安くなる提案が出てくる可能性が高いです。
⑤ 住居費を見直す
今住んでいる家の家賃は高すぎませんか?
持家でローンを組んでいれば、気軽に引っ越すのは難しいですが賃貸住宅に住んでいるのであれば、今より家賃が安いマンションに引っ越すことを考えてみて下さい。
毎月数万円かかる家賃が数千円でも安くなれば、年間ではかなりの節約になります。
⑥ 支払方法を見直す
未だに買い物は現金払いにこだわっていませんか?
支払いを現金払いからクレジットカードやキャッシュレス決済に切り替えるだけで節約になります。
キャッシュレス決済は国策です。
キャッシュレス決済を普及するために経済産業省がキャッシュレス・ポイント還元事業を立ち上げるなど躍起になって取り組んでいます。
QRコード決済業者も生き残りをかけて、様々な還元キャンペーンを繰り広げています。
キャッシュレス決済をすれば、ポイントや残高が還元されるので、その分、節約になります。
現金で購入しても還元されるものがないので、何もメリットはありません。
まだキャッシュレス決済を使ったことがない方は、クレジット払いでも良いのでキャッシュレス化を試してみることをおすすめします。
QRコード決済をはじめて利用する方であれば、対応店舗が多いPayPayからはじめてみるといいでしょう。
収入の柱(給料以外の収入)を増やす
不景気によりサラリーマンとしての収入が増える見込みがなければ、自分で稼ぐしかありません。
給料がなくなったら収入がゼロという状態は非常に危険です。
最悪の事態になる前に、収入を増やすための行動をはじめましょう。
サラリーマンができる収入の増やし方の例を挙げていきます。
バイトで稼ぐ
サラリーマンの場合、朝~夕方まで会社で働いて、夜は居酒屋でバイトをするといった副業の仕方があります。
給料が時給制なので勤務時間が長ければ長いほど稼げます。
仕事終わりの平日のみバイト、あるいは仕事がない休日のみのシフトを組んだとしても、月々数万円は稼げると思います。
ただ、どんなに頑張っても月に数十万も稼ぐというのは難しいです。
週末起業する
最近はサラリーマンとして勤務しながら、自分の店を持つという人も増えてきています。
本業をこなした上で、空いた時間を利用して自分のビジネスで稼ぐ方法です。
私はカレーが好きですが、大阪では間借りカレーが流行っています。
間借りとは自分の店を持たず、誰かの店を借りて営業するやり方のことです。
よくあるのが、居酒屋の間借りです。
一般的に居酒屋は夜間のみの営業店が多いです。
昼間は閉まっています。
間借りカレーの場合、居酒屋が閉まっているランチタイムだけ厨房と客席を借りて営業しています。
これだと店を開くリスクを最小限に抑えられます。
最近は、このようなやり方で週末や特定の曜日、時間だけ自分の店を持つ人が増えてきています。
いきなり脱サラして自分の店を構えるのはリスクが高いですが、サラリーマンをしながら営業すれば、収入は安定しているし、独立する前に自分の実力を知ることもできます。
サラリーマンを続けながら、自分のビジネスで成功を収めれば、将来的に独立もしやすくなります。
物販で稼ぐ
最近はメルカリなど、物販系のフリマアプリが流行しています。
誰でも気軽に個人間取引ができるようになりました。
不用品を売るだけでも、意外と稼げます。
自作のアクセサリーなど自分の作品を売りたい人にはBASEが人気です。
実店舗を持たなくてもアプリ上に自分のショップを作ることができます。
SNSで稼ぐ
YouTube、ブログといったSNSを活用して稼ぐ方法もあります。
収入は広告収入がメインになります。
動画の再生回数や広告のクリック数に応じて収入が得られます。
あるいは、アフィリエイトといって企業の商品を紹介し売り上げを上げることで収益を上げられます。
完全実力主義の世界のため、がんばってもアクセス数が少なければ1円も稼げません。
ただし、軌道に乗れば収入は青天井です。
プロレベルになると副業でも月収100万円を超えている人もいます。
クラウドソーシングで稼ぐ
YouTubeの動画編集やHP・チラシの作成、記事作成などパソコンがあれば在宅ワークできる仕事があります。
たとえばクラウドワークスのようなサイトにいけば、そのような求人がたくさんあります。
投資で稼ぐ
株式投資、投資信託、不動産投資、FX、仮想通貨などで稼ぐこともできます。
いわゆる不労所得です。
不労所得というと聞こえは良いですが、投資の場合リスクも伴います。
今起きているコロナショックのような大暴落があれば、元本割れするリスクもあります。
やり方を間違えれば、稼ぐどころかむしろお金が減ってしまいます。
投資初心者におすすめの投資方法は長期投資です。
株と言えば、画面に張り付いて秒単位で取引を行う高等テクニックが必要と思っている方もいると思います。
じつは、それ投資ではありません。
その日の値動きだけを見て売買するのは投資ではなく投機です。
デイトレーダーはこれにあたります。
初心者にはデイトレは無理です。
投資初心者には、10年、20年単位の長期投資をオススメします。
なぜ長期投資が良いかというと、世界経済は長期的に見れば右肩上がりで成長し続けているからです。
リーマンショック直前は、NYダウ平均14,000ドル程度でしたが、リーマンショック後、ダウ平均は7,000ドルを割るほど下落しました。
14,000ドルに回復するまで5年かかりましたが、その後は右肩上がりを続け、コロナショック前には30,000ドルを突破していました。
現在はコロナショックで20,000ドル近くまで落ち込んでいますが、長期的に見れば将来は30,000ドルを再び突破し、さらに成長し続けると考えています。
株価が暴落している今こそ、投資を始めるチャンスです。
ただし、株価が下がっているかといって慌てて全額投資するのは危険です。
今が底値であるとは限らないからです。
現在も株の相場は不安定で乱高下を繰り返しています。
オススメの投資方法は、少額の積立投資です。
専門用語でいうとドルコスト平均法といいます。
ドルコスト平均法とは株価に関わらず、定額(たとえば毎月1万円)を淡々と積み立てていく投資方法です。
株価が低い時は、たくさん株を買えて、株価が高い時は少なめに株を買うので安定したリターンが見込めるのが特長です。
ドルコスト平均法をうまく活用した投資の制度につみたてNISAがあります。
つみたてNISAはドルコスト平均法で長期投資(20年)を推奨しているので、このタイミングで始めるのをオススメします。
まとめ
コロナウイスルの蔓延により、観光客の入国を制限されたりイベントが中止になったりと世界経済が混乱に陥っています。
近い将来、あなたの会社にも経営危機が訪れるかもしれません。
サラリーマンは決して安定した職業ではありません。
減給やリストラのリスクを考え、すぐにでも収入を増やす工夫、支出を減らす工夫を行った方が賢明です。
個人で稼ぐ力を養っておけば、万が一、会社員としての収入が途絶えてしまったとしても少なからず他の収入源があるので精神的にも少しは楽になります。
また、個人のスキルを身につけておけば、会社をやめても再就職先を探す際に武器となります。
今はYouTubeで生計が立てる人がいるように個人の力で稼ぐ力が不可欠な時代になりつつあります。
無駄な支出をなくし、収入源を増やすことを意識して取り組むことをオススメします。