自分の非を認めて素直に謝った方が精神的に楽になり信用も回復する

5月12日に放送されたドラマ「あなたの番です」第5話での袴田吉彦の演技が反響を呼び、Twitterのトレンド入りを果たしました。
ドラマのネタバレになるので、知りたくない方は読み飛ばしてください。

「あなたの番です」第5話では、袴田吉彦演じる久住譲が殺したい人物を明かしました。
久住譲が殺したい人物、それは「袴田吉彦」でした。

実生活の袴田吉彦といえば、2017年にアパホテルで不倫していたことが発覚した人物です。
アパホテルで不倫を重ね、会員カードのポイントを貯めていたことから「アパ不倫」や「ポイントカード」等と呼ばれていました。

この経緯を踏まえた上で、ドラマを見ると非常に面白いです。
ドラマ「あなたの番です」の中で、袴田吉彦演じる久住譲が突然、自分が殺したい相手が「袴田吉彦」であることをカミングアウトし、周りから「ポイントカード」と呼ばれるといった自虐的な苦悩を告白しだしました。
このことがネットで大反響となり、
「袴田吉彦」がtwitterでトレンド入りを果たしました。
「不倫」というネガティブな過去を持ちながら、自虐ネタとして笑いに変えたことで、一気に袴田吉彦の好感度が上がったのです。

不祥事を起こしても世間から許される人と許されない人がいる

世間から許されたケース①袴田吉彦

冒頭でも話したと通り、袴田吉彦は不倫したというネガティブな経験をしたにも関わらず、今回の件でマイナスイメージは払拭されました。
もちろん、不倫はいけないことです。
不倫が原因で、離婚までしているので、元奥さんからしてみると今でも許せないと思います。
しかし、世間的な見解としては、袴田吉彦は既に許されていることがわかります。

なぜ、世間は袴田吉彦を許したのか?

それは、袴田吉彦が不倫したという事実を受け入れているからだと思います。
自らポイントカードネタを発するということは、「私は悪いことをしました!」と宣言しているようなものです。
これだけ自分の非を潔く認めると、不思議と人は許してあげたくなるものです。

世間から許されたケース②前園真聖

元サッカー日本代表の前園真聖は2013年に酔っ払った状態でタクシー運転手に暴行を加え逮捕された過去があります。
謝罪会見では心から反省している様子が伺えました。断酒の宣言もしていました。
この事件が原因で仕事をすべて失いましたが、今では逮捕の過去が忘れ去られるくらいテレビで活躍しています。
彼もまた、素直に自分の非を認めて謝罪したことで世間が許した例と言えます。

芸能界に復帰後、ドッキリで、なんとかして前園氏に酒を飲ませようとする企画がありましたが、前園氏はきっぱりと断っていました。
絶対に酒は飲まないと決めている姿勢から本当に反省していることがわかります。
ワイドナショーでは、ダウンタウンの松本人志から飲酒ネタでイジられていますが、これも自虐ネタとして今となっては好感が持てる要因となっています。

世間から許されないケース①ベッキー

ベッキーは2016年にロックバンド「ゲスの極み乙女」のボーカル川谷絵音との不倫が報じられました。
謝罪会見は開きましたが、友人関係ではあるものの交際関係であることは否定する等、自分の非を認めませんでした。
不倫をしたことに対する謝罪ではなく、世間を騒がせたことに対する謝罪会見になってしまい、非常に印象の悪い会見となりました。

その後、更に川谷絵音とのLINEのやり取りが暴露され印象はますます悪化しました。
不倫がばれたことで反省するどころか完全に開き直っていました。

「ありがとう文春!」

「センテンススプリング」

といった発言が話題になりました。

これといった反省の弁もないまま、芸能界に復帰しましたが、世間から見た好感度は未だに低いままです。

世間から許されないケース②矢口真里

元モーニング娘。の矢口真里は2013年に自宅で元モデルの男性と不倫をしているところを、当時の夫である中村昌也に見つかりました。
謝罪会見を開きましたが、不倫については触れず、世間を騒がせたことに対して謝罪をする形でした。
これも、自分の非を認めない会見となりました。
芸能界復帰後のインタビューにおいては、謹慎中は人間不信になったという旨の発言をする等、あたかも自分が被害者であるかのような発言をし好感度は更に下がりました。

かなり後になってから、すべて自分が悪かったと反省していましたが、今更感は否めませんでした。

事実は変えられなくても過去の印象は変えられる

芸能界のケースを見ると、結果的に自分の非を素直に認めた方が後々好感度が上がることが言えます。

①自分が悪かったと素直に認める。

②しっかりと反省する。

この2点さえ、しっかり行えば時間はかかったとしても、最終的に世間の人々も同情し許してあげたくなるものです。
世間が許してくれれば、ネガティブな過去であっても、「そんなこともあった」と笑い話で済ませたり、自虐ネタにすることもできるのです。

一方で、自分の非を認めない人については、世間のイメージは何年経っても良くなりません。

過ちを犯しても、自分に正直に生きていれば自然と信用は回復する

不倫という事実は一緒でも、自分の非を認め反省した人は年月の経過とともに許されます。
しかし、自分の非を認めない人の印象は何年経っても変わらないものです。

自分の非を認めてしまったら負けと考える人もいますが、長い目で見れば素直に反省した方が信頼の回復が早くなり、精神的にも楽になるということが言えそうですね。