そんな悩みを抱える親御さんたちのために記事を書きました。
子供の教育資金のために学資保険に加入する必要はあるのか?
結論から言うと学資保険に入る必要はありません!!
理由としては、何年もかけて保険料を支払った割に返戻率が低すぎるからです。
学資保険の返戻率ランキングを見ても、返戻率は高くてせいぜい106%です。
私は学資保険には加入していません。
教育費はどうやって貯めているのかというと資産運用で貯めています。
具体的には、つみたてNISAのインデックスファンドでお金を増やしています。
学資保険は本来、子どもの教育費を貯めることが一番の目的です。
それに対し、学資保険は返戻率が高い商品でも106%程度。
保険料100万円支払ったとすれば、還ってくるのは106万円です。
6万円上乗せされれば、嬉しいのは嬉しいと思います。
ただ、保険を契約して10年以上、地道に保険料を支払ったリターンにしては微妙だと思いませんか?
返戻率が100%を超えるのであれば、銀行に預金しているよりはマシです。
しかし、学資保険の中には満期受取でも返戻率が100%を切ってしまう学資保険もあります。
お金を貯めるために加入した保険なのに、戻ってくるお金は払込金額以下。
なんのために保険に入ったのか、わからなくなるような商品も存在します。
学資保険には、ぼったくり商品もあるので注意が必要です。
私の場合は、学資保険に入らずインデックスファンドで資産運用し、お金を増やしています。
インデックスファンドとは世界経済や日経平均株価、S&P500等の指数の動きと連動するように運用されている投資信託の商品のことです。
今後20年後、30年後、世界経済が右肩上がりで成長し続けると思うのであれば、世界経済インデックスファンドに投資するといった感じです。
世界経済は過去の歴史を振り返ると好景気、不況も繰り返しながらも平均3%前後の成長率で右肩上がりに伸びています。
インデックスファンドで資産運用した場合、100万円を10年かけて積み立てて年利3%で運用したとすれば100万円の積立に対し利益は約16万円です。
上の図のように、毎月8,334円を10年間積み立て続け年利3%で運用できれば、元本約100万円に対して約16万円のリターンが見込めます。
10年積み立てた後は運用するだけで、それ以上の運用益が期待できます。
ちなみに私の場合、2020年7月現在、つみたてNISAで2年7ヶ月で100万円近く積立していますが、約66,000円の含み益が出ています。
含み益というと投資未経験者の方にはわかりづらいかもしれませんね。
保険っぽく「返戻率」という言い方をすれば、3年弱の運用で既に6%を超えています。
そう疑われるかもしれませんが、そんなことはありません。
今年はコロナショックで世界中の株価が暴落しました。
コロナショック前の年始は日経平均株価が良い時で24,000円を超えていました。
その後、コロナショックで16,000円代にまで暴落。
2020年7月現在23,000円手前で推移しています。
暴落から4ヶ月後の成績で株価が回復してきたとはいえ、コロナ以前の株価には戻っていません。
そのような決して条件がよくない中での情報公開です。
それでも6%以上の含み益が出ています。
仮に今、積立を止めて100万円の積立金を10年間年利3%で運用したとすれば利益は40万円前後になります。
投資で100万円を140万円にするのと学資保険で100万円を109万にするのは、どちらがいいですか?
純粋に学資金を貯めることを目的にするのであれば、学資保険よりもインデックスファンドで資産運用した方が、より多くの利益を出せる可能性が高いです。
教育資金を貯めるのが目的で、学資保険の加入を検討しているのであれば、私はオススメしません。
学資保険よりも資産運用の方が圧倒的に学資金が貯まりやすいです。
とはいえ、
と疑問に思う人もいるでしょう。
学資保険の死亡保障や医療特約は必要?
学資保険は、子どもの教育資金を貯めるための保険です。
なのに、なぜか返戻率が100%を切る商品が存在します。
と意気込んだのに、
みたいな返戻率100%未満の詐欺商品が意外と平気で売られています。
学資保険はお金を貯めるための保険のはずなのに、お金が減るのはなぜ?
と疑問に思うと思いますが、返戻率が下がる主な原因は無駄な(?)オプションのせいです。
- 学資保険なのにお金が貯まらない!
- むしろマイナスになる!
その原因は、死亡保障と医療特約です。
学資保険に、死亡保障と医療特約は必要ありません。
なぜなら、お金を減らすためのオプションだからです。
学資保険は、あくまでお金を増やすための貯蓄型保険です。
死亡保険や医療保険といったお金を減らす掛捨て型の保険を混ぜ込んでしまっては、何のための保険なのか目的があやふやになってしまいます。
学資保険の死亡保障が必要ない理由
学資保険の死亡保障とは、契約者(主に親)が亡くなった場合、残りの積立金を払わなくても返戻保証をしてくれる制度のことです。
たとえば、合計100万円保険料を支払うプランを組んで、30万円支払った時点で契約者が亡くなった場合、残りの70万円は支払う必要がなくなります。
個人的には死亡保障は不要だと考えています。
家族ができたり、保険の加入を検討し出した途端、死を意識し出す人が増えます。
しかし、冷静に考えてみて下さい。
日本人の60歳時点の生存率は男女ともに90%を超えています。
つまり、子どもが社会人になるまでに死ぬ確率は非常に低いということです。
どうしても心配な人は学資保険に死亡保障を組み込むのではなく、生命保険か収入保障保険に入ってください。
学資保険の医療特約が必要ない理由
学資保険には医療保険がセットになった商品があります。
医療保険の役割が追加される代わりに返戻率が下がります。
正直、子どもの医療特約は不要です。
民間の医療保険に入らなくても、公的医療保険に加入していれば医療費の自己負担は未就学児で2割、小学校入学以降は3割の負担で済みます。
自治体によっては子供の医療費の助成も行っています。
そのため、子どもの医療費は意外と少なく済みます。
学資保険に医療特約を付けて、貯蓄性を減らすくらいなら、いらないですね。
まとめ
子どもの教育資金を貯めるために、学資保険への加入を検討している方
正直、学資保険でお金はほとんど増えません。
ましてや、学資保険の中に医療特約や死亡保障を組み込んでしまうと返戻率は更に下がってしまいます。
場合によっては返戻率が100%を切ってしまうこともあります。
学資保険は、あくまで教育資金を貯めるための保険です。
とはいえ、余計な特約を省いたとしても返戻率は良くて106%くらいです。
元金以上のお金を得ることが目的であれば、学資保険は、ほぼ無意味になります。
なので、教育資金を貯めることが目的であれば学資保険はオススメしません!
地道に元本以上の利益を出したいのであれば、オススメはインデックスファンドの積立投資です。
学資保険に払う予定だった金額を毎月、投資信託で運用するだけで、学資保険とは比較にならないほどの運用益が期待できます。
NISAを利用していないのであれば、投資信託の口座開設ではなく、運用益が非課税になる「つみたてNISA」がオススメです。
投資商品なので将来絶対に儲かると言い切れません。
しかし、10年、20年といった長いスパンで過去の実績を見ると世界経済は右肩上がりで成長し続けています。
私は、学資保険に支払うお金があれば、インデックスファンドに投資した方が高確率で将来大きなリターンが得られると考えています。
もにゅらです。
今日は子どもが産まれたら学資保険に加入すべきか?
という話をします。