インプットとアウトプットのサイクルをまわすことで理解が深まる

皆さんは、何かを学ぶとき、どのようにして学んでいますか?

学校であれば、授業で先生の話を聞き、宿題をして学んでいると思います。
知らないことを覚えるためには、インプットアウトプットのサイクルが必要となります。

インプットとは?

インプットとは直訳すると「入力」です。
情報を仕入れる行為を指します。
学校であれば、授業で先生の話を聞くことはインプットになります。

アウトプットとは?

アウトプットとは直訳すると「出力」です。
内部にある情報を外部に発信することを指します。
発信することとは書いたり、話したり、行動を起こすことです。

学校であれば、授業で習ったこと(内部にある情報)を自分で書き出してみたり、他の人に話してみたりする行為を指します。

宿題をすることは書く行為になるのでアウトプットと言えます。

インプットだけで分ったつもりになっていないか?

学校や塾、予備校で教えるのが上手な先生の話を聞いたら、なんとなくわかったような気になったという経験はありませんか?

先生の話を聞いて理解した!と思っていても、いざテストになると教わったことが何故か解けない。
そんな経験は誰にでもあると思います。

インプットして理解したつもりになっていたけれど、実はわかっていなかったのです。

授業で習ったことが本当に理解できたのか、理解できていなかったのか確かめるにはどうすれば良いのでしょうか?

答えは簡単です。

アウトプットをすれば良いのです。

学校であれば、たとえば宿題がアウトプットになります。
宿題とは授業で学んだ(インプットした)ことを理解しているのか、あるいは覚えているのか確認する作業のことです。

宿題をやってみて、すらすら解けるようだったら、理解していたということになります。
わかったつもりでも、いざ解いてみると全然理解できていなかったとしたら、学びなおす必要があります。

学習能力を上げるためには、インプットするだけでなくアウトプットすることも重要です。

アウトプットすることの意義

アウトプットすることには2つの意義があります。

①理解できていない箇所の確認ができる

宿題をすることで、自分が理解できていない箇所というのが明確になります。
ただ情報を仕入れただけであれば、なんとなく理解した気にはなりますが、どこが理解できて、どこが理解できていないのか曖昧になってしまいます。

②人に教えることで更に理解が深まる

他人に教えるという行為も立派なアウトプットになります。
学校では、放課後や休み時間に友達同士で教えあうことがあると思います。
私の場合、問題が解けるようになって、友達に教えようとしたところ、教えているうちに新たな疑問が出てきたという経験はよくありました。

また、わかっていたつもりでも、友達に質問されたらうまく答えられなかった。うまく説明できなかったということも多々ありました。

「わかったつもり」を解消するにはアウトプットの作業が欠かせません。

インプットとアウトプットのサイクルをまわすことで理解が深まる

学校で先生の話を聞いて、宿題をしてみてわからなければ、再度勉強する必要があります。学びなおしたところで、もう1回問題を解いてみます。これを繰り返すことで、徐々に理解は深まり、記憶としても定着します。

暗記科目についても同じことが言えます。
例えば、英単語を100個覚えたいとします。
最初は100個のうち10個程度しか覚えられなかったとしても、何度も単語を書いたり、読んだりしていくうちに20個、30個・・・と徐々に記憶に定着していきます。

大事なのはインプットとアウトプットのサイクルを繰り返すことです。

1回インプットしただけで、すべてをマスターできるという人は滅多にいません。
かといって、インプットしたものを1回だけアウトプットするだけでは物足りません。

インプットとアウトプットは繰り返し行えば行うほど、学習能力は高まります。

社会人になるとアウトプットの機会が極端に減る!?

学生のときであれば、定期テストや受験があるので意識しなくても、ある程度はインプットとアウトプットのサイクルを回せる人が多かったのだろうと思われます。

ところが、社会人になると急にアウトプットの場が減ります。

社会人になっても学習意欲が高く、読書をしたり、自己啓発系のイベントに参加する人はいます。
しかし、インプットだけして、アウトプットをしない人が多いです。
人の話を聞くだけ聞いて、学んだつもりになって何も行動に移さないのです。

私の場合、アウトプットの場としてブログを始めましたが、全国のブロガーの継続率ってどれくらいだと思いますか?

ブログを3ヶ月継続できる人は約70%。

ブログを1年間継続できる人は約30%。

ブログを2年間継続できる人は約20%

と言われています。

ほとんどの人がアウトプットすることを途中でやめています。
それ以前にブログを始めようと思い立っても、結局やらなかったという人もいます。
アウトプットすることで自分の学習能力が高まるのに、なぜ続かないのか?

それは、ブログをやめたところで誰も困らないからです。

受験ではないので、誰かの講演会やセミナーに参加しようが、その内容をどれほど理解できたのか、どれくらい行動に移せたのかチェックする人なんていません。

ということで、自分で自分をしっかり管理しない限り、アウトプットはしなくなるし、学習意欲があってもアウトプットをしなければ、せっかく学んだことも無駄になってしまいます。

そもそも学習意欲がないという人は論外ですが、もし、学習意欲があるのになかなか行動に移せないという人は、インプットだけでなくアウトプットにも注力することを心掛けてみてはいかがでしょうか?